知人に誘われて、現在丸の内の三菱一号館美術館で開催されている「フィリップス・コレクション展」(〜2019/2/11)を観てきました。
展覧会の内容を全く知らないでいきましたが、予想をはるかに上回る良さでした。
ぜひ期間中に一度は行かれることをおすすめします。
内容はアメリカの有名コレクターであるダンカン・フィリップス氏のコレクションを買い取った年代順に展示したものです。
古くからはゴヤなどから始まってアングル、コロー、ドラクロワ、クールベ、マネ、ドガ、シスレー、セザンヌ、モネ、ゴッホ、スーラ、カンディンスキー、ピカソ、ブラック、フランツ・マルク、ココシュカ、ジャコメッティ等のまさに「全員巨匠!」揃いです。
印象派以前から、後期印象派、キュビズム、ドイツ表現主義等19世紀末から20世紀前半にかけて美術が大きく変わっていった時代の作品です。
本来展示されている米国の美術館では家の中の部屋のように展示されることから、あまり大作はないのですが、一流のコレクターの審美眼を通して集められただけあって、粒ぞろいです。
私はどちらかというと戦後の現代美術が好きなのですが、見慣れているはずの印象派の作品も改めて見ると、やはりいいものですね。
クールベは見応えがありましたし、ブラックはピカソなんかより断然おしゃれでいいですね。ジャコメッティも好きなので良かったです。
ただ本当にいいなあと思ったのはオスカー・ココシュカ「クールマイヨールとダン・デュ・ジェアン」です。

今回の作品の中では比較的大作ですが、荒い筆致で描かれた山の風景画で、こちら側に迫ってくる迫力があり、ずっと観ていても飽きがこない作品でした。ココシュカってこんなにいい画家だったんだなと自分としては新発見でした。
それと同じく大作のモネ「ヴァル=サン=ニコラ、ディエップ近傍(朝)」。
これは本当に色が綺麗で、やっぱりモネいいなと思います。

行けば自分の好きな作品にきっと出会える展覧会なのでぜひおすすめします。
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